はじめに
司法書士になりたての方や、司法書士事務所の補助者の方に向けて、法定相続情報一覧図の作成方法を紹介します。
1.必要書類
必要書類は次のとおりです。
・被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
・被相続人の死亡時の戸籍の附票又は本籍入りの住民票
・相続人の戸籍の附票又は住民票(いずれも本籍入り)
・委任者の戸籍の附票又は住民票のコピー(いずれも本籍入り)
委任者の名前で原本に相違ありませんとの記載が必要です。筆跡まで確認されませんので、代筆したら良いです。
例:原本に相違ありません
岡山太郎
と手書きすればよいです。委任者の戸籍の附票又は住民票については、このコピーを添付しないと原本還付されません。
・司法書士会員証のコピー
・委任状
委任状のサンプルは次のとおりです。
(委任状)
2.法定相続情報一覧図の作成
必要書類が準備でき次第、法定相続情報一覧図を作成します。以下は、親と子だけの簡単な法定相続情報一覧図の例です。注意が必要な点として、申出人である委任者の名前の横に「(申出人)」と記載することと、家系図の下部に「以下余白」と記載することが挙げられます。これらを忘れないようにしましょう。主な法定相続情報一覧図の様式や記載例については、法務局の以下のホームページをご参照ください。
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000015.html
(法定相続情報一覧図)
3.法定相続情報一覧図の保管及び交付の申出書
法定相続情報一覧図を作成したら、法定相続情報一覧図の保管及び交付の申出書を作成します。サンプルは次のとおりです。
(法定相続情報一覧図の保管及び交付の申出書)
4.法務局に提出
申出書を作成したら、申出書に1の必要書類と2で作成した法定相続情報一覧図を添えて、申出先登記所の種別でチェックした法務局に提出します。