1.死後事務委任契約とは
人が亡くなった直後には、病院や施設への支払い、葬儀の手配や知人への通知、ペットの世話の委任、自宅の整理整頓、行政への届出など、さまざまな手続きが必要です。しかし、これらの事務作業は遺言や相続の法制度だけでは完全にはカバーされていません。
従来は相続人がこれらの手続きを担当することが一般的でしたが、現代社会では少子高齢化や家族の多様化といった要因から、頼れる相続人や親族がいない場合や、親族に頼りたくないとの理由から、死後の事務手続きを委任するケースが増えています。
最近は、ご本人様からのご依頼だけでなく、高齢のご両親がお子様に付き添われて、死後の事務手続きを委任するケースも増えています。
その他に、ご両親が亡くなられた後の手続きが大変で時間がない、という相続人の方からのお手続きの委任も増えています。